メザメ

シゴフミの第11話。


目覚めた後の美川文歌が、ベッドから起きあがってすぐに倒れた。3年も寝たままだったのだから当然。しかし、その後最短で1日が経過したあとに町中を走り回っていた。そうすると、単に寝起きだから、みたいな演出だったことになる。

うーん、筋肉がメチャメチャ衰えて、車椅子生活からリハビリが始まるのが筋ではないか? いきなり退院できていたり、すき焼きなんて味の濃いものを食っているあたりでリアリティから外れていく予感はあったんだけど、ちょっとがっかり。

まあ、容赦なくフミカを撃ったり(多分)、人格が統合された後は元のどちらの人格とも少しずつ違う感じになっているっぽい雰囲気はそれっぽくていいのだけれど。


文歌がフミカを撃ったのは、フミカが父親を撃ったことだけを伝えて、いまでもキラメキが生きていることを伏せたからだろう。フミカは脅迫観念的に償いをしなければならないと思っているし、父親を撃ったことへの恐慌は文歌も同じ。なにしろ3年も眠っていたのだし。

しかし、フミカの場合は文歌のためだが、文歌の場合は潔癖症から来ているのではないか。葛西夏香につながれた手を拭うようにしていたのは、痛かったからというよりは、接触を気にしている風に見えた。

過去のことを思い出す切っ掛けになったキラメキの本が夏香の部屋にあったのは伏線になっていて良いなと思うのだが、そのためにちょっと不自然にもいきなり退院してで歩ける文歌という設定になったのだとしたらちょっと微妙だ。


ところで、文歌の声が1・2話で綾瀬明日奈をやってた仙台エリというのが面白い。殺しちゃうキャラなんだろうか。


そして、ここへ来て出てきたリサーラと、キレイっぽい人。出てきたからには物語に絡むのだろうけれど、そこら辺の配置は抜かりがないだろうから12話も楽しみだ。