良いも悪いもリモコン次第

マイケル・サンデル教授の特別講義「Justice」に出席してきた


デザイナーズベイビーの話では、親が才能を決めて子供を産むことの倫理が問われていた。しかし、親が与えた才能を生かすかどうかは子供次第ではないか。


音楽の才能があっても、才能があるかどうか分からないスポーツの方が好きで、スポーツに走る子供がいても良い。頭の良さを与えられ、本来的には学者やらビジネスマンになることを期待されていたとしても、料理人になっても良いし、その辺でぷらぷらしていても良い。人間、結局は好きなこと・やりたいことしかできない。


才能を生かさなければいけないという発想が、そもそもなにか良く分からない効率主義に囚われている。まあ、社会的全般に見てみれば、金と資源を掛けてデザインした子供なら、それを活かして社会に還元すべきなのだろうが、それこそ道義的には強要できないのではないか。


親が子供に才能を与えたいと思うのは、現在でも教育として行われている。親が子供について欲しい職業を決めているのは、種々伝統芸能なんかによくあるが、それだって本当の意味で強要はできないことだ。