ケータイ小説。

名作文学をケータイ小説(笑)にしようぜを見て思ったのは、ケータイ小説は内容がアレなだけで、形式としては特に問題ないかも知れないな、ということ。内容がDQNだからオタ連中はバカにしがちだけれど、2ちゃんのスレを小説だと思って読んでみれば同じ様なものではないか。あるいはテキスト系のゲームなんかも。まあ、ケータイ小説はその内容と切っても切り離せないものなのかもしれないけど、形だけ借りるうちに乗っ取ってしまうというかすっかり自分のものにしてしまうってこともあるし*1、書いた本人以外修飾構造が分からない文章よりは良いかも知れないぞ。
と書いてみて思ったが、リアル鬼ごっこの文のねじれのひどさを訴えるサイトがたくさんあるように、ケータイ小説的な文章って書き手も読み手も文章に疎すぎる嫌いは確かにある。そして、ちゃんと文章が読めるような人間は、ケータイ小説的な文章を読む必要性を感じていない。その必要性を感じさせるくらいインパクトのある作品はないものだろうか。テンプレート化されているようなテーマじゃ無理だろうなというのが難しいところ。

*1:といっても日本語ロックくらいしか例が思い浮かばないが、何か他にもあるはずだ。