9月4日 裏新宿の狼

ひだまりスケッチの第9話。
確かに、悲鳴を上げる目覚まし時計で起きるのは嫌だ。
アニメを作るのには、いろいろ予算も掛かるし、そうなると出資者の意向も聞かなきゃいけないしと、なにやら面倒なことがたくさんあるだろうに、何にもならない話を1本――というか全編そうだけど――作れるというのは良いなあ。素晴らしいね。これがドラマや舞台じゃ駄目なんだよな。アニメじゃなきゃ駄目。3DCGだとちょっと微妙。自動化できる要素が見いだせないのに、何にも起こらないことをわざわざ意図的に描いてみるというのが、そこに意思が入り込んで見えるし、その落差が面白い。
だから、毎回変なオブジェが出たり消えたり移動したりするところや、わざわざ別のキャスト使ってまで劇中のテレビの音を取ったりすることというのは、あまり主張していないからこそ意思として面白いけれど、実際のところはもっとさりげなくても良い。あれだとまだ目立ちすぎていて、ネギま!? みたいなあくどい雰囲気になってしまいかねない。毎回朝の目覚ましから始まって、お風呂に入浴剤入れて終わるような形式もいいけれど、それすらも特に制約とか様式にしないで、自由かつラフな雰囲気にして良いと思う。