喝采 の マオ

ルルーシュの第15話。ちょくちょく伏線的に出てきたマオだったけれど、2回で退場。ヘッドホンでC.C.の声を聞いているのには、どうしても聞こえてしまう他人の心の声を紛らわすという意味があった。となると、サングラスは、常時発動型の能力で、常にギアスのマークが人見に浮き上がっているのを隠すということだろう。
上遠野浩平のソウルドロップでいうキャビネッセンスほどではないけれど、人間の持ち物というのには意味がある。ましてや、デザインされたキャラクターならば尚のことだ。きちんと意味があって、重要な役割を果たしているというのは、単に記号的に配置されたデザインよりずっと説得力がある。現実的なリアリティがあるかは別だけれど。特に、ルルーシュの要に割と複雑な話であればこそ、どこかで分かりやすさを担保しておかないと、気軽に見るには付いていけない面も出てきてしまうが、毎回程良く謎が出てきて、毎回勢いよくそれが解決されていく。シナリオ力が相当高い。素晴らしい。
シャーリーのルルーシュに関する記憶をまるっと消してしまったのは、どうやって解決するのかと思ったら、痴話喧嘩ということにしてしまって、会長を解決のための共犯者に仕立てることで誤魔化している。自分から良いことのために巻き込まれるなら協力も得やすい。上手いことやるなあ。
それから、スザクの方もちょっとずつ伏線を進めつつキャラクターの顔出しもすることで印象が薄れないようにしている。ヴィレッタは、ジェレミア崇拝者かと思えば野心家だったし、今度は記憶喪失のお嬢さんと、めまぐるしく立ち位置を変える。