姉と妹の無言歌〜lieder ohne worte〜

京アニKanonの第17話。いつもながら、カメラワークとキャラクターの演技がよい。
ちょっと長めのアバンで良いと思ったところ。祐一の部屋で、ベッドに腰掛けるあゆ。そのあゆのスリッパによって強調された足許が良かった。軽く足を上げてちょっと待つところ。脚をぶらぶらゆらすところ。そこら辺の間が、心理表現になっている。
一方気になったのは、それより少し前、祐一が帰ってきた玄関でのあゆ。祐一に話しかけるときに、ちょっとだけ身をかがめるあゆなのだが、顔の位置が変わらないから、お尻を後に突きだしただけで、祐一に話しかけるための動作に見えない。動作自体は文脈的に話しかける姿勢ということは分かるのだが、動きだけで見るとどどんまいだ。


栞の話も普通にドラマになっているんだもんなあ。シナリオができれば8割できあがったものだというのもうなずける。
しかし、真琴は回想され、エピソードとして残るキャラクターになっているにもかかわらず、舞はどうしても狂言回し的な印象になってしまって、ヒロインになりきれていないような気がするんだよなあ。話数を数えてみたら、真琴単体の話数よりも、舞中心のエピソードの方が少し長いことに気が付いたにもかかわらず、扱いが軽いように気がしてならない。各エピソードをシームレスに連結させるためには仕方ないんだろうけどね。今までだと、名雪なんて家で寝ているくらいしかないし。今日のエピソードなんて、北川に名雪の出番をもっていかれてたし。本当の悲劇のヒロインは名雪だったんだよという伏線かもね。