キーボード趣味

入力機器の類は何でも好きなのだが、PCをよく使う人間としては、キーボードは欠かせない。音楽用じゃないよ。

最近は、Cherryのキースイッチに赤軸が出たという話題があって、青軸やら白軸の話題があったのが2006年だったから、2年ぶりの新ネタだと思っていたら、HHKBのプロフェッショナル版に、日本語配列が出ていることに気がついた。ポメラもキーボード界隈に含めれば、2008年末はにわかにキーボード界が活気づいてきているではないか。活気づいているのはごく狭い層に限られるだろうが。


HHKBプロフェッショナル(長いな)の日本語版はファンクションキーが左側に(も)ついているし、間隔が詰まっているがカーソルキーもある。そしてなにより、変換・無変換があるのがいい。
このキーを私は変換・無変換としては使っていないのだが、キーバインドを変更することで重宝しているので、このキーの有無は非常に重要なのだ。しかも、あれだけスペース"バー"にこだわっていたくせに、ちゃんと短いスペースキーになっているのがよい。無変換はCの下に、変換はMの下にないとホームポジションの親指で打ちづらいから、これは非常に良い仕様だ。


例えば、マジェスタッチは日本語配列なのはいいのだが、妙にスペースが長く、その分変換・無変換が小さく押し込められているので非常に使い勝手が悪く感じられるのが、私にとって難点だった。マジェスタッチの場合、キートップの変な加工のために爪が当たると引っかかる感触がして非常に気持ち悪いのもマイナスだ。


その点、キーの大きさや触感は、東プレのキーボードが実に良い。
ただ、HHKBの強烈なシリンドリカル・ステップ・スカルプチャにもあこがれがあった。実際のところ、キーボードが上に沿っていくよりは、手首が水平になる形状の方が手首の血管や神経を圧迫する曲げを生じさせないから疲労が少ないというが、それでもあの確かな押し下げ感は魅力的なのだ。


普段は東プレの押し下げ圧オール30gである106Sやマジェスタッチの青軸仕様を使う軽量派であるが、最近ではwinキー配備の東プレ108UHを使っている。winキーもまた、ショートカットとしてしばしば利用するので、あるに越したことはない。108UHはオール45gなので、オール30gに慣れてしまった身としてはやや堅い。しかし、若干抵抗のある深い押し下げ感は、感触としては楽しい。
その東プレのキーと同じ押し下げ幅4mmの45gのHHKBであるが、押し下げ幅がもっと大きいように感じられるのが不思議だ。その感覚を覚えるのは私だけだろうか。その原因となっているのが、あの強烈なR形状なのではないかと思っている。


"キーは軽く、押し下げ幅は深く"、が私の理想なので、HHKBのプロフェッショナル版での日本語配列は実にうれしい。だいたい、Liteはメンブレンなので好みではない。Cherryの赤軸も黒軸の軽量版だというので魅力的だ。


Cherry黒軸の押し下げ感もまた特有で1打1打は非常に楽しいのだが、最後まで押し下げたい人間としては、あの最後の重さは重すぎる。連続打鍵に向いていない。しかもリニアなので、底打ちしてしまう。重いのに底打ちしてしまうから更に指に衝撃がかかる。なので、軽いリニアタッチは非常に興味深い。


ああ、しかし、これで更に2面キーボードを増やしてしまうと、どれだけキーボード積んでいるんだよ、ということになるなあ。
この前もアルプス軸の古くて大きい英語配列のキーボード(しかもエルゴノミクス)という訳の分からんものを買ったはいいが結局お蔵入りさせてしまったし、マジェスタッチのゼロは変な業者に引っかかって金だけ取られて入手できずということもあったし、どうしたものか。


まあ、ゲームをやっていたときは、ソフトを買う度にコントローラーを買っていたから、私はもともとそういう風にしかいられない人間なのだろう。