シュナイゼル の 仮面

コードギアス 反逆のルルーシュ R2の第23話。
登場人物全員死亡フラグの逆走クリフハンガー


咲世子さんがふらふらなのは、一人逃げ出してきたからだろうか。ナナリーをおいていくとはちょっと行動原理が不明。でも、生きてて良かった。


ナナリーに嘘をつくシュナイゼル。ナナリーって嘘を見破る能力があったのでは? 手を触らなければ分からないんだっけ? シュナイゼルは、最後にナナリーにとどめを刺される気がする。その場合、かなりナナリーと心中しそうだけど。


ここにきても、ゼロレクイエムの意味は不明。シュナイゼルルルーシュも悪役を演じているが、シュナイゼルの場合は葛藤の描写がないので変態にしか見えない。内面描写が圧倒的にルルーシュに偏っているため、もがきながらも前進するしかない――もっとも、それは代償心理であって、戦略家のルルーシュがそれに気がついてないとも思えないが――ルルの心情に感情移入できても、残りのキャラクターは全て動機不明。
説明セリフではあったが説明のあった扇の行動は分かるし、今までちょくちょく描かれてきたヴィレッタの行動――結局やることやってるのかよ。ツンデレめ。扇の死亡フラグにはならなかったようだが……――も分からなくはないが、黒の騎士団がゼロを裏切った過程が全くお粗末なので共感を誘わない。千葉のかわいさがアップしている点は共感できるかも。


ニーナも、恨みよりは悔恨で動いていて分かりやすいが、分かりやすい心理がみんな代償行為というのはおかしいなあ。スザクも、父殺しと裏切りの連続が原動力だし、どいつもこいつも。


玉城まで活躍してしまって、いつ誰が死んでもおかしくない状況。当然下っ端死にまくり。シュナイゼルもゼロもほとんど同じではないか。ただ、ギアスを使っているとはいえ、参加しているものを更に巻き込むルルーシュの方が、一般人も警察に頼っていると抜かすシュナイゼルよりマシ。自分でマシな方だと思っているのが駄目だ。市民革命の意義を知らないのではないか。


やはり、あれだけ引きずってきたシャルルを舞台に上がっていない人物として母親ごと退場させてしまうよりは、しっかりと向かい合うべきだったように思う。あそこでアーカーシャの剣を壊すことは、シャルルを舞台に引きずり出して戦う道へと繋がるべきだった。そして、次善策としてシャルルは、現状のシュナイゼルと同じ手段に出るようにするのだ。その上でシャルルを倒す。あれは、父を超えたというよりは逃げに近い。
ただ、ああやって中途半端に父を殺してしまうことでスザクと同じ立場になった。だから、スザクと再び同じ道に進むようになったのかも知れない。特に言及はなかったが気がするが。


残るシュナイゼルは、十把一絡げに倒してしまうか、シャルルの意志を継ぐものとして対決させれば良い。同じ目的の敵なら、内面描写をオーバーラップさせることができるから時間短縮になるし、今に続く帝国の歴史と戦う感じになって良かったかも知れない。


確かに、コードギアスのテーマは若者が抱きがちな全能感で、歴史なんてあっさり吹き飛ばしてしまった方がテーマに適合はするが、そんなに軽いものなら、そもそも歴史は若者の前に立ちはだかったりはしないだろう。
もっとも、そのためには1期から総集編やら2期に移行するための緩衝話とかゴールデン進出におけるてこ入れとかを外す必要があったろうし、竹田菁滋がいなければ企画にならないのに、竹田菁滋の価値観がそれを阻んだかも知れないが。