第二次 東京 決戦

コードギアス 反逆のルルーシュ R2の第18話。


ジェレミア卿のセリフに痺れる。
「オレンジ? ふふ。それは我が、忠誠の名前」
オレンジを乗り越え、克服し、最後は自らのアイデンティティの柱にまで持ってきた。漢だね。過程が変態チックというか、マゾい局面もあったけど。

しかし、今回話が進むにつれて大展開の連続だったために、どうも後半の出番がないのがあまりにもオレンジ。ぼくもちょっと残念そうな表情をしたくなる。


前半のさりげない見所は、ミレイ様が一瞬見えること。他の人と同じ方向に走っていると言うことは、取材と言うより逃げている感じ。ここまでは危機的状況だな、で良かった。



そして、Bパート。
不穏なロロと天然咲世子さん。咲世子さんがナナリーを見つけたと思いきや、対象はカレン。カレンは忍者スタイルの咲世子さんを見たことがあるのだろうか。驚いていると言うよりは、喜んでいたけれど。


咲世子さんは、英語がイマイチという天然振り(アニメじゃ日本語話しているけど、実際はどうなのだ?)。頭文字つなげて日本語にして良いのかという逡巡なのかなあ。
その後、咲世子さんは光に包まれ神になるッ。ああ、皇帝が出てきたという描写が結構大きかったのだ、フレイヤーにやられたんじゃなくて、精神世界に連れて行かれたのだということにしておいて欲しい。


紅蓮は、顔が2つたぁ生意気な状態。まさにグレン。八極式の次は、超銀河大紅蓮だな。そのせいか、周囲の的よりも中の人がダメージを受けそうなUFO式鋭角移動を繰り広げていたけれど、スーパーロボットだから良いよね。



シャーリーはギアス解除で殺され、スザクはギアスが残っていたためにナナリーを殺した。なんたる皮肉。前半のリフレインと様相が変わり、後半は入れ替わり構造。姫がゼロで、ゼロが喪失者になるように、スパイラルに堕ちていく。


そういえば、公式サイトのキャラクター紹介で、リヴァルが唯一人の生徒会メンバーなのが悲しい。杉山って中の人じゃんとか、ヴィレッタとローマイヤーの発声が完璧同じで区別できないとか、ルキアーノの部下っぽいのがかわいかったなとか、どうでもいい。玉城は身内からもあてにされず、本人もそれを自覚。親友だという言葉は熱いが、一方的だし、それもまた本人が一番自覚しているのだろう。


朝比奈が、ゼロへの疑惑を持ったまま死んでしまったことで(直接には、ロロの目的を疑っていたように感じるが)、黒の騎士団はゼロへの「裏切り」を見せそうな予感。予告的にはロロの「裏切り」な感じだけど。その一方で、シュナイゼルは皇帝を信じていないし、アーニャが記憶を取り戻すと、ナイトオブラウンズはごっそりルルに着きそう。もうゼロとしてではなくて、ルルとして。コーネリアやスザクはどうなろうんだろうか。

スザクに関しては、最後の最後まではルルとすれ違いそう。EDのイラストではルルと一緒にいるから、最後は和解するのか、それとも、あれは理想でしかないのか。


どっちにしても、咲世子さん……。


ところで、このリフレインとスパイラルの構造で考えると、今のナナリーは偽りの妹で、アーニャが真の妹という流れがあっても良いように思える。皇帝が適当に目と足が不自由な少女を作り、ナナリーをアーニャに変え、みたいな。折角出張っている皇帝が、あんなに物語の中核になっているマリアンヌの忘れ形見をあっさり殺してしまうというのは不思議。まあ、人質にとっている、もしくは人質に取っているようにルルーシュに思わせている段階でかなりの策略家だが、まあルルもそうなると良いなと思っている親心かも知れないし。
なんにしても、後半の鍵は、C.C.の記憶とマリアンヌの正体、事件の真相だな、というか、その伏線投げっぱなしは非道いから勘弁してください、と。


ルルーシュは、未来に繋がる一番の目的を失ってしまうが、過去に繋がる一番の目的は残っている。残りの話数でどう解決を見せるのか。映画へ続く、とかやっちゃうのか。なんにしても、ドッキドキ〜。