風の里にて

ペルソナ 〜トリニティ・ソウル〜の第17話。
なんか妙に脚光を浴びるおわら風の盆。ペルソナラジオでも、富山の話題としてちょっとだけ出てきたけど、本編でも使っているとは、あざといね。しかもめぐみの過去に絡めてくるとは上手いこと。true tearsは富山プッシュとして話題になったけど、ペルソナも富山なんだともっと主張してもいいのにね。もっとも、架空の町でしかも未来だけど。


目線のやりとりとか、話し始めるタイミングとか、「演技をつけている」という感じがして良い。画を描いている人がそうさせているんだから演技もくそもあるかよ、とアニメーションの画でいう演技という用語がどうも腑に落ちないのだが、ペルソナは単に動かしているだけではなく、演出意図が明確で好感が持てる。まあ、それに気がつくくらいわざとらしいのかもしれないが、単に動かしているだけにしか見えないアニメが多いから、それでも際だっている。


背景として画面に出てきて様子をうかがっていた榊葉だけが、めぐみと美千代の和解に気づいたとか(慎は洵のことで気がいっぱいだった。帰りの電車で、慎は洵のことを、榊葉はめぐみについて話している)、慎が寝ているという話題に反応してしまう叶鳴とか、キャラクターごとの(割合一方的な)関係が面白い。
榊葉については、様子をうかがうシーンで声を出すことはなかったかな、と思う。ちょっと存在感をアピールしすぎで、それも榊葉らしくはあるが、演技がつきすぎているようにも思う。


しかしまあ、後半もすっかり深まっているのに、相変わらず人間関係がメインテーマで、戦闘はダシにすらなっていないあたり、面白い構成だよね。