物事の順番

iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表 - ITmedia News
の中で、

日本映画制作者連盟事務局の華頂尚隆次長は「文化振興を語る上で、ソフトとハードを鶏と卵に例えることが多いが、文化の場合は作品が先に生まれ、複製機器が後で普及する。文化の担い手による作品がまずある。始めに文化ありき、だ」と強調する。

という言葉が紹介されているのだが、少なくとも映画の場合は違うんじゃないかな。フィルムもないのに映画とな? 複製機器なしでどうやって撮影して編集して、そして上映するというのだ。技術があるからできるようになることの方が多い。楽器や舞台装置、塗料。いかなる文化や芸術も、技術があったからこそ誕生した。発展はまた相互作用だろうけど。技術と結びついているからこそのartであって、文化だけぽんと出てくるはずがない。ソフトが無ければタダの箱という話があるが、純粋にソフトだけという状態はありえない。もしそんなことがありえるなら、ダンスやスポーツに人間がいらないってことになってしまう。ロボットとかの話じゃないよ。