アニメ制作者がネットラジオでニ○○○動画を痛烈に批判

「そして某○○○○動画の『権利侵害対応プログラム』のために、ド○○○の子会社のニ○○○が権利者であることを登録する用紙を会社に持ってきて、登録するとニ○○○が専用ツールを提供してくれるらしいんだわ。そのツールを使うと、申し立てしなくても(○○○○動画に)上がっている動画を削除できると」

「僕らが自己で防衛しろと」

「そういうこと。てめえらのサイトで違法アップされているのに対して」

「権利侵害に対応するのが我々だってのは面白いね。夜中もやれと」


著作権侵害は違法行為だけど、それが罪になるかどうかは、著作権者の申告次第だからなあ。法律変えないとそれ無理。
じゃあ、著作権侵害非親告罪化するのはいいことかというと、僕としては反対。現状、日本の著作権は著作物だとされているもの全てに、自動的に与えられる。勝手に与えられるものが権利なのかという気もするし、一瞬だけ市場に出ては消えていく作品がほとんどなのに、引っ込んだあとはそれを公開する術が全くないというのは、作品を主体として考えると文化的な意味がない。
登録制度にして、10年単位くらいで更新するようにすれば、商業的な著作物と、非商業的な著作物を分離して、多くの著作物を合法的に世界に流通させられるようになって良いと思うんだけどなあ。
商業的な著作物は、企業が営利的にバンバン流通すればいい。売れないやつは、ニコニコ動画あたりがサーバ費用を負担してくれた上に公開してくれる。著作権がなくても、製品を売る権利がないわけではないから*1、人気が出てきたら元の著作権を持っている企業がそれに乗っかればいい。


それだとしても、最近の作品の場合は、商業的な価値があるかも知れないわけで、それを勝手にアップされるのは著作権者としては腹立たしいというのは良く分かる。でもなあ、基本的にあってもなくてもいいものじゃなかな、文化的なものって。倒錯的な人だけが、それがないと生きていけないとか言っていて、業界の人は総じて倒錯的な人だから、あるのが当たり前だと思っているけど、それが本当は必要なものじゃないということもよく考えた方が良いと思う。業界から足を洗うとかさ。パンのみに生きるに非ずと言ったって、結局はパンがないと生きていけない。そしてアニメはパンじゃない。ギリギリ南極で氷を売るよりは理由があるくらいの商品じゃないか。
それに、ネットでのデータのコピーは、リアルでの物理的な窃盗とはまるっきり行為が別だと思う。だれも何も失っていない。権利者が、権利を得られたかも知れない機会を失っただけだ。財産権の侵害ではあるけれど、本当に失ったといえるかどうか厳密に言いにくい。だからイメージしにくい。海賊版の販売とかならまだ分かりやすいのにね。


ああ、おかしいな。僕はアニメが好きなはずなのに、妙に批判的だ。
モノは占有が必要だから所有に意味があるけど、情報は全くの寡占状態以外は占有に価値がない、という意識があるからかもな。広めたいなら一番効率よく広まる方法を選択するべきだ、と。そういえば、DVDもあんまり持ってないなあ。サントラは結構持ってるけど……。


そうだなあ。ネットで流れれば画質低くてもタダで見る人は多いわけだ。でも、タダであげるからって言われても、すり切れそうになっているビデオをもらおうという人はそんなにいないように思う。それから、ニコニコ動画の場合はコメントにも面白さがある。コメントのおかげで、動画本編を面白いと認識するようになるようなケースもある。さあ、何が言いたいのか本人にも良く分からないぞ。
よし、
・買う人は買うし、買わない人は買わない。
・ネットだからいいという視点の人を掬いあげた方がいいかもよ。
地方はテレビじゃ見られないアニメが多いし。
それから、日本ローカルでしか通じないような「萌え」をやめてもっと世界展開すれば良いんじゃないかな、ネットで。海外でも日本とほとんど同じタイミングでネット配信しちゃって、サブはサブだけなら認めるようにすればいい。いわばパッチ扱い。翻訳権を手放すことになるけどね。
物理メディア版では、作中の日本的な部分についてネットでの意見のフィードバックを受けながら補足するような冊子を付ければ、次第に理解が深まって、海外でも受け容れられやすくなるかも。


うーん、書き散らしてみても、もやもやしか残らない。完璧にメモだな。


自分に素直になればいいか。全く見ていない作品なら兎も角、リアルタイムで見ていても、見そびれたときとか録画に失敗したときとかがある。シナリオ的に繋がりのある作品が好きだから、取り敢えず連続で見たい。しかし、見そびれた事実は変えられない。そうすると、見られなかった回の進行が分からないわけで、それ以降はもう見られない。その補完にニコニコは使えてとっても便利。そう思っているわけだ。DVDが出るのは放送より大分後だから、それまで待っていたら時機を逃してしまうように感じるわけだ。
視聴者が離れていく原因の一つは、視聴しそびれだってTBSの竹田Pも言っていたらしいし。でもテレビ局と制作者は違うからなあ。
結局、DVD特典を流すと制作者が怒るか泣く、あたりが結論だな、ぼくにとっては。あったま悪い結論だなあ。

*1:誰でも売っていいから、この場合ニコニコ動画がそれを売ると言うことも可能だが。