ニューコンミート

コンビーフが、いつの間にかコンミートになっていた。実際には、2005年の法改正によるものらしい。試行は2006年。
正確には、牛肉以外に馬肉を使っているものを旧来ニューコンビーフと呼んでいたのだが、馬肉を使っているんだからビーフって言うなということになって、ニューコンミートになったらしい。コンビーフじゃないからニューコンビーフと言っていたのだから、ビーフといえなくなった段階で単なるコンミートにしておけば良かったのに、なぜニューを残したのだろうか。そう思ってウィキペ先生にお伺いを立てたところ、肉が混ざっていればコンミートで、そのうち牛肉を馬肉を用い、なおかつ牛肉重量が20%以上のものをニューコンミートと言って良いことにしたらしい。
ところで、コンビーフのコンは、どちらかというとコーンという発音で、トウモロコシのコーンと同じ綴り*1のcornと書く。これは動詞なので、英語として正確に言うなら、コーンドビーフということになる。で、コーンには、塩漬けにするという意味がある。つまりコンビーフは塩漬け(牛)肉。油で固まったフレーク肉ではない。小さい頃は、コンビという単語につられて馬肉と合わさっているからコンビーフなのかと思っていたが、それはコンビーフではなくてニューコンビーフだった。

*1:「綴」という字は、木簡あたりを"綴”じておく意味だったのが、次第に文字を書き連ねるイメージになって、今の日本ではもっぱら英単語のスペリングという意味になってしまっている。面白い単語というか文字だ。コンビーフには全然関係ないけど。