時間が戻る

時間が20年前に戻っても、我々はそのことに気がつけない

時間が、戻る? 時間がマイナス方向ににゅにゅ〜んと進むことが、時間が戻るってことだとすると、必ずしも元と同じ状態になるとは限らない。というか、同じになる可能性はほとんどない。

例えば、あなたが今この瞬間を5回繰り返せるとして、毎回同じ動作ができるだろうか。脈拍は揃う? となりの人は同じ動きをする? 窓を伝う雨粒は同じところを通るだろうか? 確率に支配された世界では、同じことが起こる確率は低い。この世界はそれなりに自由度が高いから、完璧に反復されることはまずない。

それと同様に、全く同じように世界が逆戻りしてくれる確率はほとんどない。ある一定の時間が進むとき、その間に生じうる世界のバリエイションと同じだけ、時間が逆戻りする世界のバリエイションはあり得る。それが、我々がたどってきたコースとぴったり重なるなんてことはほとんどありえない。

量子理論ってそんな感じじゃなかったかなぁ。

だから、20年時間軸を遡ると、全然意味の分からない世界になるし、可能性としては、成立し得ない無茶苦茶な世界になってしまって、世界が滅んでしまう可能性が一番高い。

時間が戻ったって、こぼれた水がちゃんとお盆に戻るとは限らない。そうすると、どこから水が来たのかあやふやになって、論理破綻を起こす。世界のバランスが崩れてしまう。発射された弾丸が、すっぽりと銃筒に戻る可能性は低い。そうすると、弾丸を射出したエネルギーの出所があやふやになる。次々と送り出される太陽光線は、きっちりと太陽に戻れるだろうか。出発地点に戻れずに、大量のエネルギーが無からわき出たことになる。

そんなとき、世界はどうなってしまうのだろうか。

無意味な疑問である。というか、リンクしてあるところとなんの関係もない。しかたがない、原点に立ち返ってみよう、と時間軸をたどってみても、やっぱり意味不明なところに行き着いてしまうのだ。