昨日のニュース

日付が変わってしまうとニュースでも何でもないのだが。

クルマエビ手づかみ記録競う 山口でえび狩り世界選手権(朝日新聞の見出しより)
 これが猫だったら、残酷だとかなんだとか言われるんだろうなあと思う。ちょっと脱線するが、クジラ類の脳が大きいのは高い知性を持つためではなく、体温を保つために大きいのであって、知性は大したことないという説がある。爬虫類は人に懐かないし、昆虫はもっと懐く可能性がない。どんな条件でもって、殺すのか、殺さないのか。ところで、生き物を殺すとき、かわいそうと思うのは人間であって、他の動物がどう思うか分からない。動物に感情があるとしても、人間と同じとは限らない。そもそも、かわいそうだから殺してはいけないというのは、その反対を考えてみるとちょっとグロテスクな考え方だ。植物はどうなる。真核生物は生命の系統樹のはしっこに過ぎない。大半は原核生物だ。けれど、殺して良いとか、殺してはいけないとか、はじめから考えたりしないのではないか。これは、クルマエビを放して捕まえるニュースの感想なので、こんなところで。


宮里藍に顔がそっくりの宮里藍の兄、優作が、1日に2回のホールインワンを決めたそうだが、優作氏のコメントはなく、宮里藍のインタビュー映像だけを流したニュース番組を見た。報道番組なんてそんなもんである。

都営地下鉄森下駅で力士二人が痴漢男を捕まえたニュース。はじめ見た番組では、はにかむ力士が二人で男を捉えた時の再現をしていたが、次に見た別の局のニュース番組では、更に再現性を高めたのか、番組スタッフみたいな男を二人で羽交い締めにする映像が流れていた。力士たちは、インタビューの受け答えも少し流暢になっていた。この二人の力士は、しばらく友人たちにも自慢げに話をするのだろうが、だんだん話に尾ひれを付けそうな気がした。そういう気がする印象だけなのだけれど。何事も練習しとけば確実性が増すってもんだね。
*27日の日経新聞によれば、捕まえたのは専門学校生(といっても27らしいが)の男で、力士はあとから押さえていただけらしい。さも自分たちで引っ捕らえたような感じだったんだけどな。はじめから尾ひれの付いた情報を見ていた訳か。


総務省、ネット情報の信憑性を判断するシステム開発へ。
 そういうところに金を使うか。そのシステムが性格に機能するようになれば、ネット上での情報を目利きする技能は価値が下がる訳だな。内容を理解できなくても、価値判断ができるとなると、人間の知性とは、再現できなくても同レベルに達することができるような程度のものだ、ということになるかもな。そのシステムを作るのは、今のところ人間だけど、システムを作るシステムを作れるようになったら、人間は何をするのだろう。ニートってのは、人類の最先端なのかもよ。