ひぐらしのなく頃に解

長いこと見ずに溜めていた1期目の罪滅し編5話*1をまとめて消化したら、すでに第2期も5話まで進んでいた。それもまとめて視聴。なので、前回の終わりを良く覚えている状態で見ることができた。いろんな人がチェックしているのだから当然だけれど、上手いこと繋がっているものだなあ。しかし、前回ほどシナリオを圧縮していない分、緊張感が足りない。慣れというのもあるが。その分、前半のまったり感は出ている。前回あった、日常生活のパートを圧縮しすぎた所為でコントラストがやや弱いという批判は解消できているが、ただでさえ解答編ゆえに物語全体の期待感が解消されつつあるという2期目で、演出上のスピードダウンをする意味もあまりないように思う。ジャングルはホント地獄だぜってやつだろうか。
オープン・エンドの雰囲気は前回の方が神クオリティだった。けれど、それはミステリー色というよりはホラー色を強めた結果だから、本来のひぐらし*2がミステリー志向っぽいアオリをしているのとは方向性が違う。まあ、よっぽど始めから知っている人以外にとっては、ひぐらしはホラーなんだろうけれど。そして、今回は、言うなればサスペンス調だろうか。
それに伴ってかどうかはしらないが、キャラクターデザイン――特に、梨花や沙都子――が前回よりも女性らしいフォルムになったというか、ちょっと前の藤島康介のイラストの立ち姿や目線みたいな雰囲気になったように感じられる。1期目はホラーなので人間離れした状況に相応しいデザインで、2期目はサスペンスなので生っぽいというか艶めかしいというか情感を出せるデザインにしたのではないかな、と思う。まあ、声の付いた沙都子が思いの外エロかったので萌えシフトだ、という判断かも知れない。
1期では、EDからシームレスに続く次回予告の雰囲気が非常に良かったけれど、今回はWEB送り。TVでは流さない。WEBでは、羽入と梨花(黒梨花って、どんな高橋理佳子)が出てくる。羽入が出てくるからネタバレしないようにWEBなのかというと、オープン・エンド(それからキャスト)でも出てくるし、そもそも羽入を出さなければいいのだから良く分からない。1期の予告は、その人生を生きている梨花ではなくて、人生リフをしている梨花だろうから、それはそれでネタバレだし。あるいはちょっとメタな伏線だし。どういう違いがあるのか。

OPの藻掻くように走る梨花が力入っている感じがする。なのはSSの新OPのヴィヴィオはこれを見習うべきだろう。OPの終わり、梨花が手招きしている相手は、視聴者か、運命か? まあ、羽入か。ちょっとした橋をみんなで渡るシーンが出てくると、CCさくらの1番始めのOPの終わりを思い出すのは、そういう病なのだろうか。
EDの曲が好み。

*1:TV版なのだけれど、最終話は放送時言われていたほど非道いとは思わなかった

*2:原作やってないけど